ワイヤー矯正
透明なブラケットなどを活用し、定期的な調整やわかりやすい説明で安心して矯正に取り組める体制です。
どんな歯並びにも応える、確かな技術と実績

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」という小さな装置を一つひとつ取り付け、そこにワイヤーを通して力を加え、歯を理想的な位置へと動かしていく歴史と実績のある矯正治療法です。
その最大の特長は、幅広い症例に対応できる適応力と、三次元的な歯の移動を精密にコントロールできる確実性にあります。
歯の傾きや捻じれ、歯根の向きまでを考慮しながら、ミリ単位で力を調整していくため、複雑な歯並びやかみ合わせに大きな問題がある場合でも、高い治療効果が期待できます。
長年の臨床データに裏打ちされた信頼性の高い「王道」の治療法で、機能的で美しい口元を目指しませんか。
治療の流れ

1. カウンセリングと精密検査
まず、患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いします。その後、レントゲン、セファロ、CTなどを用いて、お口の状態を精密に検査し、かみ合わせや骨格の問題点を正確に把握します。
2. 治療計画のご説明
検査結果をもとに、具体的な治療方法、必要な期間、費用などについて詳しくご説明します。装置の種類や、抜歯の必要性、考えられるリスクなどについても、患者様がすべてにご納得いただけるまで、丁寧にお話し合いを重ねます。
3. 装置の装着と月々の調整
歯の表面をきれいに清掃した後、ブラケットを一つずつ適切な位置に丁寧に装着し、ワイヤーを通します。治療がスタートした後は、主に月に1回程度のペースでご来院いただき、ワイヤーの交換や力の調整を行います。
4. 装置の撤去と大切な保定期間
計画通りに歯並びが整ったら、ブラケットとワイヤーをすべて撤去します。しかし、矯正治療はここで終わりではありません。動かしたばかりの歯は、骨や周囲の組織がまだ安定しておらず、元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があります。これを防ぐため、リテーナー(保定装置)を一定期間装着し、新しい歯並びをしっかりと定着させます。
当院のワイヤー矯正の特長
1. 見た目に配慮した「クリアブラケット」
多くの方が抱くこのようなイメージを払拭するため、当院では歯の色に近いため目立ちにくい「クリアブラケット」をご用意しています。
白色や透明のブラケットは、従来の金属製のものに比べて格段に口元に馴染みやすく、審美性に優れています。
矯正治療の確実性を損なうことなく、治療中の見た目にも配慮したいという成人の方のニーズにしっかりとお応えします。
2. 骨格から分析する、科学的根拠に基づいた精密診断
当院では、通常のレントゲン撮影に加えて、必要に応じてセファロ(頭部X線規格写真)やCT撮影を行います。
セファロは、歯だけでなく上あごと下あごの大きさや位置、そのバランスといった顔全体の骨格を詳細に分析することができる特別なレントゲンです。
この骨格的な分析に基づいて、一人ひとりの患者様にとって最も理想的で、かつ無理のない治療計画を立案します。
3. 複雑な不正咬合にも対応できる
例えば、歯が大きく捻じれていたり重なり合っていたりする場合。
あるいは、抜歯をしなければ歯を並べるスペースを確保できない場合。
かみ合わせが大きく前後、または左右にずれている場合など、マウスピース矯正では対応が難しいケースでも、確実な歯の移動を促すことができます。
また、特定の歯を大きく動かしたりあごの成長をコントロールしたりする必要がある場合には、ヘッドギアなどの補助的な装置を併用することもあります。
このようなお悩みを持つ方におすすめです
- 抜歯が必要なケースや、歯を大きく動かす必要がある方
- 歯の捻じれが強いなど、歯並びが複雑に乱れている方
- 上下のあごの位置関係に問題があるなど、骨格的な要因が強い方
- 自己管理が苦手で、取り外し式の装置をきちんと使えるか不安な方
治療中の注意点とケアについて
ワイヤー矯正中は、装置がお口の中に常にあるため、どうしても食べ物が挟まりやすくなります。
むし歯や歯周病を防ぐため、専用の歯ブラシや歯間ブラシなどを使い、毎日の丁寧な歯みがきを習慣づけることが非常に大切です。
また、装置の破損や脱落を避けるため、お餅やキャラメルのような粘着性の高い食べ物やおせんべいのような硬い食べ物は、できるだけ控えるか小さくしてから召し上がっていただくようお願いしています。
装置の調整後は、数日間歯が浮くような痛みや、噛んだ時の違和感が出ることがありますが、これは歯が順調に動いている証拠でもあります。
痛みが強い場合には、遠慮なくご相談ください。